それでも

完全自己満足のCH二次創作ブログです。 想いのままに書き散らかしています。

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captivity(番外編)

妄想が止まりませんでした。
















香と暮らすようになって分かったことが3つ―――。







その後

















あれから半年の月日が流れた。

俺は香を連れ、一緒に住むことにした。
古い平屋が連なるところに俺の部屋はあった。寝る以外にほとんど使用していなかったせいか、どこか埃臭い。あまりの古さに何か言われるかと思ったが、香は何も言わなかった。むしろ、本当に自分が住んでもいいのかと何度も聞いてきた。当たり前だっつーの。おまえは俺の嫁になるんだろう?と問えば、顔を赤らめて頷いた。






その1  「香は表情が豊かであること」







あのころは無理に自分の感情を殺してきたからだが、こんなにもくるくる表情が変わるとは思っていなかった。正直、意外だったというか。
朝起きるのが遅いと頬を膨らませて怒るし、
仕事から帰ってくると怪我がないかどうか泣きそうな顔をして心配するし、
今日お向かいさんから野菜をもらったとうれしそうに話すし、
近所のガキと楽しそうに遊ぶし。

見ていて飽きない。むしろもっともっと見てみたいと思う。

今も頬を綻ばせてメシの準備をしている。
ときどき音の外れた歌が聞こえる。何がそんなに楽しいんだか、と思う俺の頬も緩んでいるから我ながら重症だと思う。


メシができたのだろう、俺を呼ぶ声がする。

今日もうまそうだ。




その2  「香は家事が得意だということ」







初めはただただ驚いた。まぁ、女だからある程度はできるだろうと思っていたが、香の腕はそれ以上だった。あの仕事をしていてどこにそういう暇があるのかと思ったが、聞くと母親とよく一緒にしていたらしい。なるほど、だから香の料理にはどこか懐かしいような安心するような感じがするのか。
決して豪華なものではないのに、毎回彩りよく飾られたそれに俺の腹も心も、いつも満たされた。

香が来たばかりの頃は埃臭かったこの部屋も、今ではかなりきれいになった。
もともときれい好きなのだろう。せっせと掃除に勤しむ香にいつしか俺も付き合わされていた。

一人で住んでいたころとは明らかに違うこの空気。
明るく、やわらかい雰囲気に包まれたような居心地を、俺はかなり気に入っている。



そして。

その3――。









「よう」




何日ぶりかに帰ってきた我が家に足を踏み入れると、愛しい女が駆け寄ってきた。

「あなたっ!おかえりなさい!」

すぐに怪我がないかどうか確認するのはもはやお決まりになっていた。俺の無事が確認できるとほっと息を漏らし、にこりと微笑む。俺もつられて微笑むと、久しぶりの感触を楽しもうとそっと腰へ手を回す。そこで視界に入った男を一瞥した。
睨まれた男はすぐに立ち上がると、「じ、じゃぁ俺はこれでっ」とそそくさと外へ出る。俺は香の肩に手を置くと、男を追いかけ、捕まえると首に腕を回しながら言った。

「おめぇ・・・人ン家で何してやがる」

「り、リョウちゃんに言われた通り、香ちゃんの護衛を・・・」

「確かに俺が留守の間、香の護衛をしろと言ったが、・・・家に入って茶ぁしろとは言ってねぇ」

言われた男は顔を青くする。
このリョウという男は無類の女好きで、これまで一人に入れ込むということは全くなかった。それが半年前に連れてきた可愛い女にはそうとう溺れているようで。だから護衛を頼むわけだが。香が男と家に二人きりという状況が気に入らなかったようだ。たとえ、自分が信頼している相手だとしても。

「わ、わかったよっ・・・」

冷や汗をたらしながら男は、隣にある自分の家へ入ろうとする。そこへまた俺が声をかけた。

「ちょっと外、出てきたらどうだ?」

言われた意味が分かったのだろう。男はすぐ頷くと、さっさと走って行った。





中に入ると、メシの準備をしていた香と目が合う。

「あれ、ゲンさんは?」
「あぁ、用があるって」
「なんだ・・」

ご飯一緒にどうかなって思ったのに、とつぶやく声が耳に入る。オイオイ。何が悲しくて野郎と一緒にメシ食うんだっつの。せっかくおまえと二人なのに。

「それより」
「ん?」
「なんで家に入れてんだよ」
「え、誰を?」
「だから、あいつを」
「あいつって・・ゲンさん?」
「あぁ」

きっと俺の顔はかなり不機嫌に違いない。

「だって、いつもうちのこと気にかけてくれるし。たまにはお茶くらいご馳走したっていいでしょ?」
いけなかった?と小首を傾げながら聞いてくる表情は決して計算されたものではない。
だから俺は頭が痛くなる。









その3  「香は超ど天然且つ鈍感娘・・・ということ」








「あなた・・・?」

項垂れたまま無言になった俺を心配して香がのぞき込む。あぁ、だからそういうの、頼むから俺以外のヤツにやるんじゃねぇぞ。

「え、ぅわっ」

勢いよく香を抱きかかえると、俺は奥の部屋へ行く。
少し乱暴に香を布団の上へおろすと、そのまま覆い被さった。

「え、ちょ、ちょっとっ」
「何?」
「何って、ご、ご飯っ」
「あとでいい」
「ま、まだ明るい、からっ」
「関係ない」
「ほ、ほらっ、声!」
既に着物を脱がせにかかっていた俺の手をつかみながら香は必死の抵抗を見せる。そんな細い腕じゃ無理だってと思いながら、俺はいったん手を止める。

「隣に声、聞こえちゃうでしょ?だからっ」
「あいつなら用があるって出かけたぜ」
「・・へっ?」

さっき言わなかったっけー?ととぼけながら、俺は手の動きを再開する。用があるというか、俺がそうさせたというか。こいつの声を聞かせるなんてそんなもったいないこと、誰がするかよ。

「ち、ちょっ・・」

なおも抵抗してくる香の両腕を片方の手で押さえ、頭上に縫い止める。右手で香の頬をなでる。

「5日ぶり、だろ?俺、もう限界なんだけど」

吐息がかかる距離で瞳をのぞけば、みるみるうちに真っ赤になる香。まだ何もしていないのに、その目の潤み具合は反則だって。
香の目が閉じたのを合図に、俺は唇を寄せる。

俺のいない間に何の警戒心もなく他の男を家にあげるし、誰にでもくったくない笑顔で接するし。
自分が男からどんな目で見られているのか全く理解していない。本当にこの前まであんな仕事してたのか?ってくらい鈍感というか、純真というか。

「・・あっ・・・ぁ・・」

しだいに荒くなる息づかいに、俺の鼓動も速くなる。
思わず漏れてしまった声に慌てて口を塞ごうとする細い手を、俺はすばやく布団に縫い止める。

「・・声、聞かせろって」



耳元でささやくと、わずかに顔を歪めて目をそらした。
そういう羞恥に耐える表情も、快楽に溺れて俺を求める表情も、絶頂を迎える前の表情も、甘い吐息も、少し鼻にかかった高い声も。
俺以外に知ってるヤツがいなくて本当に良かったと思う。
もし香があの頃にこういう面を別の男に見せていたら、と思うだけで腹の奥からドロドロとした感情がわき出てくる。

動きが緩やかになったことを不審に思ったのか、香が目を開けて伺うように見ている。
激しくすると声が我慢できないってむくれるくせに、緩やかにしたらしたでもの足りないってか。
その見上げる表情も俺のツボだってこと、おまえ本当に知らないでやってんの?

無意識に俺の心臓を鷲づかみにして離さない目の前の女に、心底溺れてしまっている。特定の女をつくらない主義の、俺が、だ。

(まいったな・・・)

心でつぶやく俺の心はしかし、幸福で満たされていた。














夜は「リョウ」って呼べとか言われてそう。

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