それでも

完全自己満足のCH二次創作ブログです。 想いのままに書き散らかしています。

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今夜は眠れない

パラレルです。
苦手な方はご注意を。













それは、突然かかってきた電話。







は眠れない








「 冴 羽 課 長 」


鈍い音とわずかな振動を与える携帯から映し出される文字。
浅い睡眠から引き戻されたあたしは、その文字に飛び起きた。



「は、はいっ、槇村ですっ」

あわてて通話ボタンを押すも、準備が間に合わず声が裏返ってしまった。


『お。お疲れさん』

「お、お疲れさまですっ」

『今、家?』

「はい」

『今日さ、佐藤さんに頼まれた書類届けようと会社に戻ったのな』

「えっ、今日は、」

『そうなんだよ。それ、すっかり忘れてて』

「は、はい」

『で、だ。急ぎの書類だから明日には佐藤さんに届けなきゃいけねぇの。でも俺、明日っから京都に出張だろ?』

「あ。そうですね」

『だから、今、お前んち向かってるから』

「はっ!?」

『書類、明日佐藤さんに渡してくれ』

「あたしがですか!?」

『あぁ、佐藤さんには連絡したから。あと10分くらいで着くぞ』
























「・・・・・」

冴羽課長が

うちに

来る!?


な、何から片付ければっ・・・!
あぁ、洗濯物干しっぱなしだし食器なんて今朝のままだし雑誌散らかってるし玄関だって掃除してないしトイレだってそうだしそもそも冴羽課長が飲むようなコーヒーなんて置いてないしもし何か作れなんて言われたら何を作ればって冷蔵庫ほぼカラだしお酒はあるけどでも車で来るって言うしでも何も出さないのも失礼だしおもてなしなんて無理だしうちにあがるなんてムリ無理むり!!!











・・・ん?
・・書類渡し?
ってことは、受け取って終わり?

だよね、だよね。うんうんうん。




携帯を持つ手がまだ震えている。
冴羽課長は、すごく、すてきな人だ。
女好きでたまにだらしない顔になるけれど、仕事はできるし、みんなから慕われている。
何かを考えている真剣な表情や、少し疲れた顔、スーツに隠されたたくましい腕、夕方になるとちょっと落ちてくる前髪。
気がつくと目で追っていた。
特別な感情だと気づくまで、時間はかからなかった。





ハザードランプをつけながら1台の車が停車する。
助手席の窓を開けながら冴羽課長が書類を差し出してきた。

「おう。これな」
「はい、お疲れ様です。このままお渡ししていいんですよね?」
「あぁ。あ、中、見るなよ?」
「み、見ませんよっ!」
「冗談だって」
「・・・」
「・・・」




「なぁ。今日・・・。家、いいのか?」

「え」

「い、え、」

「?・・・いえ?・・・・・・・・家!?」

「家。」

「~~~!!むむむむむりですっ!だめですっ!!」

「・・・そんなに必死にならなくてもいいじゃねぇか。じゃ、また次にするか」

「次っ!?」

「じゃぁな。それ、頼んだぞ」







なに、いまの。
何、今の。



『なぁ。今日・・・。家、いいのか?』



何、あの課長の顔。声。言葉。


「反則でしょ・・・」


その場にしゃがみ込み、しばらく動けずにいた。












あんな上司がいたら仕事なんて手につかないっ!

カオリンはあとになって部屋を片付けていれば良かったと後悔。こんなチャンスもうないかもしれないのにーとかちょっと積極的に思っていたらいい。
カオリン、ちょっと女子力が低かったかなー。



【morimakiさま】
コメント、ありがとうございました!すごくうれしかったです。またぜひ遊びにいらして下さいね(^▽^)
更新できるように頑張ります!





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