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in CH TEXT《短編》

息もできないくらいに

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むかしむかしに書いたものを発見しました。
見つけたとき笑ってしまった・・・!
今やあまり見なくなった懐かしい人が出てきます。


















「ねぇ、あれって男の人なら誰でも出来るものなの?」



夕食後、いつものように飲みに出かけない相棒に機嫌を良くしたあたしは、コーヒー片手にそう尋ねた。







息もきないくらいに









リョウはというと、相変わらずソファに寝そべって熱心に読書中。

―――返事がない。ムカ。

ソファの前の床に座っていたあたしは勢い良く振り返ると、もう一度、
「ねぇってば!」
と、声をかけた。

「あぁ?」
何よ、その面倒くさそうな顔は。
あ、今、邪魔すんなよなぁーとか思ったわね。
っんとに!この男の頭にはモッコリのことしかないのか!

「んで?何だよ。」
リョウの問いかけに我に返ったあたしは、
「だから!あれって男の人なら誰でも出来るものなの!?」
と、繰り返した。



**********************************



「あれって男の人なら誰でも出来るものなの!?」



相棒に尋ねられてたどり着いたオレの目がとらえたのは、見慣れたブラウン管。
その中で、まぁまぁな筋肉質(オレには劣るが)の男がやたら露出度の高い黒い服と
サングラスとを身につけて腰を振っていた。


・・・。


何だコレは。

いくらお笑いブームだからってコレは反則だろう?
男の腰振る姿なんか見て何がおもしれぇんだ?
こーゆーのは、女の前だけでするもんだろうが。

・・・うちの相棒は何でまたこんなの気にしてんのかねぇ・・・。

「何で?」

今度は逆にオレが尋ねると、香は、
「だってあれって、10秒で40回近く振ってるっていうじゃない?すごいわよねぇ・・・。
何て言ったかしら?レイザー・・・何とかっていう人なんだって。
確かこの間腰痛めて入院したって美樹さんから聞いたんだけど、テレビに出てるってことは治ったってことよね?
そりゃあれだけ早く振れば腰悪くするわ・・・。それにしてもあの振り。何かスポーツでもやってたのかしら?」
と、何やら一人でブツブツ言っている。

・・・素朴なギモンってやつね。

「誰でもねぇ・・・。そんなことないんでない?
あれはそれなりに訓練・・・練習か?・・・をしてっから出来るんであって、世間一般の男がみんなあそこまで出来るとは言えんだろう。」
オレがそう言うと、
「・・・ふーん、そうなんだ・・・。」
と、視線を画面に移した。

ホント、素直なやつ。

まぁ、ウソではないよな。
あんなに腰を酷使したら痛めるに決まっているし、それこそ出来るやつの方が少ないとオレは思うがな。

まぁ、
「オレは出来るけどな。」

そう言うと香は、
「え!?ホントに!?」
と、目を輝かせて来た。

すると途端に目を細め、胡散臭そうなものを見るように疑いたっぷりにこう言った。

「・・・どーせ嘘なんでしょ。」

予想外の反応に面食らったオレ。
「何でウソなんだよ。おまぁ見たことないから知らねぇんだって。
スゴいんだぜ、オレの。」
自信満々に余裕の笑みを浮かべると、香はこれ以上ないくらいに破顔した。
「あはははははは!む、ムリムリっ!!」
「な!何でムリなんだよっ!」
「だ、だってあんたこの前、ふふふっ、キッチンの床磨き頼んだら、つ、次の日ふふっ、腰痛くて起き上がれなかったじゃない、あははははは!」
香は腹を抱え、床をバシバシ叩いている。
「し、しかもわざわざ教授に来てもらって、ははは、し、湿布貼ってもら、もらってたしー!
あはははは!そんな人が、あ、あんなに早く腰振れるわけないじゃないー!
万年ハタチが聞いて呆れるぅ!はははは!」
「なっ、あれはおまえがこき使うからだろう!それとこれとは別だってーの!」
いつの話を持ち出してんだよ!
柄にもなく顔を赤くしたオレは必死の抵抗。

香の「ムリムリ」を返上したくて

「ぜってーー出来る!!」

と言い張る。

「ムリだってぇ。」
「いーや!出来る!」
「ムーリ!」
「出来る!」
「ムリだってば!!」
「出来るっつの!!」

両者譲らない口論にようやく香が、

「じゃぁやって見せてよ!」

と言った。


ニヤリ。

「本当にいいのか?」
オレの言葉に、何を今更という表情を浮かべ、
「?いいって言ってるじゃないの。そこまで言うんだっ」

「きゃ!ちょ、ちょっと!」
自分の今の状況がわからないとでもいうような顔。

「ん?何?」
「何じゃないわよ!何でこうなるわけっ!?あたしはただっ」
「見たいんだろ?香ちゃんが見たいって言ったんじゃん。」
「・・・・・・・・・!!」

ようやくオレの企みに気が付いた香。

残念だったな。
悪いが、あそこまでバカにされて黙っているオレじゃないんでね。
早速名誉挽回させてイタダキマス。

「あ、あんたっ、最初からこうするつもりでっ・・・!!」
「ん~?そういうわけではなかったんだけど。
ほら、オレと香ちゃんが結ばれてからまだ10日も経ってないでしょ?初めから本気出すと香ちゃんの身体キツイかなぁと思ってリョウちゃん我慢してたの。
だから知らないのも無理ないんだけどさ、あんまり香ちゃんがムリムリ言うから、こりゃそろそろイイトコロ見せようかな~と思って♪」
「なっ!い、いい!!見せようとしなくていいから!」
押し倒したソファの上で、耳まで真っ赤にして抵抗する香。

ばーか。今更逃がすかよ。

「まま、そう言わずに。」
そう言って胸元のボタンをはずしていく。

なおも抵抗しようとする相棒に目を優しく細めると耳元に囁いた。

「10秒で40回どころか息もできないくらいに振っから」



覚悟しとけよ?




香の息を呑む音が聞こえた。












やー、お恥ずかしいです。
今どうしてるんでしょうね、彼。
以前某サイトさまに投稿させていただいたものでした。

最後のリョウちんの台詞、ちょっと生々しい・・・。まぁ、リョウちんなら10秒に40回どころか、軽く記録更新しちゃいそうですが。

2日連続更新なんてはじめてだっ。




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